iPadをキオスク端末っぽく連続稼働させるときのポイント
展示会やイベントなどで、iPadを連続稼働させたいというシーンがあると思います。
同じようなことを考えている方の助けになれば幸いです。
先に書いてしまいますが、ポイントは以下です。
- 有線LANはアダプタを組み合わせて実現する
- 画面の明るさを100%にしない
- アクセスガイドで展示モードに設定
詳細に説明します。
システム構成
直近で構築したものとほぼ同様のシステムを想定して、以下のようなシステム構成とします。
- ローカルネットワークを構築し、サーバにデータを送信
- 各iPadには固定IPを割り振り、有線LANでiPadを接続
機材は下記の構成です。
- iPad Pro(12.9インチ)
- Apple Lightningケーブル
- Apple USB電源アダプタ(MD836LL/A)
- Apple USB Ethernetアダプタ(MC704ZM/A)
- Apple Lightning – USB 3カメラアダプタ
iPad Proを有線LANで運用する方法についてはネット上にいくつか情報があるものの、
Apple公式で利用可能を謳っているわけではなく、あくまで現時点(2018年2月現在)で利用できたという情報です。
iOSのアップデートで使えなくなるなど、状況が変わる可能性がありますのでお気をつけください。
まずiPadに「Apple Lightning – USB 3カメラアダプタ」を接続します。
そこから「Apple USB Ethernetアダプタ(MC704ZM/A)」を繋げば、有線LANを接続できます。
iPadの設定
有線LANを繋ぐと、「設定」の中の「Wi-fi」のすぐ下に「Ethernet」という項目が表示されます。
ここから、IPアドレスの指定が可能です。
その他の設定項目については以下です。
「画面表示と明るさ」
【注意】明るさを最大にすると消費電力が大きいためか、充電ケーブルに繋いでいてもジリジリと充電を消費してしまいます。
明るさを50%程度に抑えると安定して運用できたことを確認しています。
これはiPad Pro 12.9インチモデル特有なのかもしれませんが、何度か同じ状況を経験しましたので、明るさ100%では連続稼働できないと考えられます。
ちなみに、「Apple Lightning – USB 3カメラアダプタ」を使わず、直接充電用のLightningケーブルを差し込んだ状態でも同じでした。
「一般」>「アクセシビリティ」>「ディスプレイ調整」
「明るさの自動調節」をオフにします。
「一般」>「アクセシビリティ」>「アクセスガイド」
起動中のアプリ以外を触らせないようにするための設定です。
オンにして、パスコードを設定します。
あとは使いたいアプリを起動した状態で、アクセスガイドを起動(デフォルトでホームボタンを3回押下)し、運用状態にします。
他の端末からpingが通ることを確認して、完了です。
以上となります。
以下宣伝。
機作屋では、イベント/展示会等で使えるシステムの構築を承っています。
iPadを使ったアンケートシステムや、タッチパネルの案内システムなど、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。